構造と仕上とはなんぞや?

2007年02月14日

プチコラム第一弾。

このごろ良く聞く”構造”とは、建物の中のどの部分を指すのか??

構造部分は、一般的に「躯体」とも呼ばれ 柱や梁・床などといった建物の骨組みのことを指します。

・・・だから躯体の安全性を計算する「構造計算」の偽造が大問題になっているんですよね。

さて。木造・RC造・鉄骨造と大きく分けることが出来ますが、躯体にコンクリートを使うRC造では「打ち放し仕上」の場合には、構造と仕上を兼ねていることになります。

※仕上げとして処理を施すので、厳密には少し意味が違いますが。

いちばん 構造仕上の区分があいまいなのが、木造です。

昔ながらの民家を思い浮かべてもらえばわかりますが、基本的に構造(柱・梁)が仕上がった状態でもその表面のままで完成とされ、構造と仕上は兼用されています。

しかもその建物のほとんど全ての仕上げがそんな形で納められています。
(とくに和室などでは柱の木目・杢理が良いアクセントになっています。)

和の材料は素材を大切にします。

素材の風合い・性質・特徴。それらを活かしたまま家というカタチを築きあげる・・・京都など、和の文化が「ホッ」とさせる雰囲気を醸し出しているのはそのためなのかもしれません。

 

以上、設計課・野村がお送りしました。

コメントなどいただけると喜びます。