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挨拶だけでもしてみる。
小さな一歩で状況は変えられます。

I.S さん 設計部
(2022年新卒入社)

現場で一番テンションが上がる瞬間

足場がとれて建物の全貌が見えた時。ドライブの帰りに自分が関わった建物を見に行ったりするのも密かな楽しみです。

コミュニケーションが苦手。
逃げ道ばかり考えていました。

施工管理の仕事はコミュニケーションが要です。ああじゃないこうじゃないと職人さんや上司と話しながらより良いものを建てていく。その過程で現場で必要な知識を一つひとつ学んでいきます。だから、現在設計部で働く僕にとっても、現場での経験というのは、この仕事の基礎を学ぶ上で重要な時間だったと感じています。でも、最初は現場に行くのがイヤだなと思うこともあったんですよね。

「コミュニケーションを自分から取れていないようじゃ、仕事にならないよ」そう上司に言われたのは入社1年目の半ば頃。頭をガツンと殴られたような気分でした。それまでも上司から指摘されることはあったんです。「もう少し職人さんと話してみても良いんじゃない?」って。何度言われてもなかなか改善できませんでした。というより“改善しなかった”が正しいですかね…。恥ずかしい限りです。でも、昔からコミュニケーションがあまり得意ではなかったので、なるべく避けて通りたい道だったんです。職人さんたちは強面な人ばかりで、経験だって知識だって僕よりはるかに豊富。そんな人たちに自分から話しかけて、指示を出すなんて今の僕には絶対にムリだと思っていましたから。伝えておいてと上司から指示されたことを「こうやって言ってました」と繰り返す伝書鳩のような役目が精一杯でした。でも、真面目に頑張っていれば許してもらえるだろう…。ずっとそう思い込むことで、逃げていたんです。

「お疲れ様です」と、
挨拶だけでもしてみることにしたら…

コミュニケーション不足を指摘されても、施工管理として最低限の仕事はちゃんとできていると思っていたんです。でも、それは全くの見当違いであったことを上司からの一言で気付かされました。そもそも仕事にすらなっていなくて、施工管理としてのスタートラインにも立てていなかった。そりゃあそうですよね。自分の考えで指示することは一切なく、職人さんと話して学ぶこともせず、ただ言われたことを繰り返すだけ。わからないことがあっても、誰かに聞くことをしないから成長もしない。上司が一緒の現場にいたから、なんとかなっていただけ。……めちゃくちゃショックでした。僕ってそんなレベルだったんだって。そして何より上司に言われるまでできていると思い込んでいた自分にガッカリしたんです。

どうにかして殻を破らないといけない。でも、これまでずっと苦手だったことを突然頑張るなんてできるのだろうか。そもそもどうやって話しかければ良いんだろう。僕なりに色々と考えてみたんです。そして、たどり着いたのが「お疲れ様です」と挨拶することでした。すれ違うたび全員に「お疲れ様です」と言う。今考えるととても小さな一歩でしたが、当時はまずは何かやってみないと…と必死だったんです。

現場で他愛もない話をしながら、
仕事をしている時間が幸せ。

僕が一日の間に何度も「お疲れ様です」というので「さっきも聞いたから(笑)もう言わなくても良いよ!」と職人さんからツッコミが飛んできたんです。緊張してガチガチになっていた体の力が一気に抜けた瞬間でした。そのやりとりがきっかけになって、少しずつ会話が増えて、休憩時間に雑談ができるようになって。会話の中で質問したり、指示も緊張せずにできるようになりました。そして、何より大きな気付きだったのが話してみると優しくて良い人たちばかりだったということ。ちょっとした疑問にもきちんと答えてくれて、現場で必要なことを教えてくれます。そうやってコミュニケーションを取っていくうちに自分の知識も少しずつ増えていきました。体力的にしんどい時もみんなで話していると『もう少し頑張ろう!』って前向きになれたりするんです。現場でのコミュニケーションが楽しくなってからは、仕事もスムーズに進められるようになり、学べることが増えたおかげで自分の成長も実感できて、良いことばっかりでしたね。

苦手だから…とウジウジしていた時間がもったいなかったなと今とても後悔しています。だから、これだけは先に知っておいて欲しいんです。職人さんも、上司も、先輩も、パッと見が怖くても、実はお茶目だったり、とても親切な人だということ。そして僕みたいに逃げたりせず、真正面から向き合えば、現場で楽しい時間をたくさん過ごせるということ。少しでも施工管理という仕事に興味があれば、まずは一歩、安心して踏み出してみてください。